「悪魔のレース」ロッカーズとカフェレーサー

英国のロッカーズと呼ばれるものは’50年代以降、ロックンロールとモーターサイクル(バイク)そして、黒革のライダース等のジャケットが象徴。ライダースには真鍮の鋲などを打ち、チーム名などをペイントしていた。

「悪魔のレース」と呼ばれるイベントのようなものを行い、エースカフェ(クローバーのロゴのワッペン等を現在でも見かける24hのカフェ)等にたむろしていた。そこからカフェレーサーと呼ばれるようになった。

主に中産階級の若者で構成されていたと思われる。彼らはレースチームを作り(有名なのは59クラブ、トライアンフ、BSA、ノートン等)、いわゆるネイキッドバイクに乗っていた。

60年代や70年代のロックのキーワード的なフレーズ「Sex & Drags & Rock’n ’Roll」という言葉はロッカーズがルーツではないかと思う。

イギリスのロッカーズは、アメリカ映画『The Wild One』(1953年) のマーロン・ブランドや、著書『The Black Leather Barbarians』(1960年) パットスタッドリー等の影響が大きいとされている。

硬派な荒くれ者のロッカーズも60年代半ばには衰退していくのだが、のちのパンクムーブメント等のサブカルチャーに、そして現代に至るまでロックアイテム等の影響を残している。

日本で言えば暴走族っていう事。それで言うと昔の日本の暴走族(カミナリ族)のリーゼントはロッカーズの影響を受けているんではないかと思う。チーム名をつけてバイクに股がり、、そこから日本独自の文化を取り入れパラリラパラリラーってなっていったのではないだろうか…正解はわからないが…。

実は有名なレゲエ映画に『Rockers』という映画がある。ルーツロックレゲエの有名所バリバリのシビレる映画なのだが、なぜレゲエがロッカーズという言葉を使っているのか?普通の人からしたらレゲエはレゲエ、ロックはロックって感じると思うけど、知れば知るほどロックなのだ。「俺達の音楽こそが本物のロックだ!」という意味だと私は解釈している。

そんなレゲエとロックの話なんかもまた書いていこうと思う。

関連記事

スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

光田拓未

modernedge records(インディーズロックレーベル)代表。BAND活動にて音源リリースや日本各地、UKや韓国などでもツアーを行った経験を持ち、100回以上ものライブイベントを企画。又、音楽雑誌でのライターの経験もある。音楽を通じたサブカルチャーやファッションなどを得意とし、探求している。