モッズパーカ(モッズコート)とは

モッズパーカ モッズコート

先日、知り合いから「ラジオで若者がモッズコートってのはなんとなくわかるけど、モッズってなんですか?って話してましたよ」という話題があった。一旦、モッズ(MODS)とは……という話は置いといて、モッズパーカと呼ばれるアイテムについてだけ少し。

60年代、モッズというイギリスの若者達に流行したファッションや音楽、ライフスタイル。そのモッズが着用していたモッズパーカ。モッズコートと呼んでいるのは日本人が多いのではないかな。

いわゆる本物は米軍ものの「M-51」という1951年のである。さらに言うと、モッズパーカとよばれるものは「M-48」や「M-65」というものもそう呼ばれる。

すごくシンプルにいうと(細かいこと言ったら書ききれません)

M-48 ー フードにファーがついていてフードが取り外せない。

M-51 ー フードにファーがついていなくてフードが取り外せない

M-65 ー フードにファーがついていてフードが取り外せる

というのが一番わかりやすいと思う。(しかしここも時期によってイレギュラーがあるのと思いますのでタグやジッパー、裏地などを確認して。)

ちなみに60年代のイギリスのモッズはほとんどがM-51を着ている。70年代のモッズリヴァイバルになるとM-65も着ているといった感じ。

なぜMODSがこのコート(フィールドコート)を着るようになったのか。いろんな説はあるが、MODS達は三つボタンのスーツを着てデコレーションしたランブッレッタやベスパというスクーターに乗る。

そのスーツを守るためには長いコートがいる。これがただの英国紳士ならば寒さをし凌ぐだけの丈の長いコートを着ればいい。しかし労働者の彼らはスクーターに乗る。だから【丈夫=軍物】【長い=M-51】になったのではと。

60年代のMODSの写真をみるとM-51をクルクルと巻いてスクーターのキャリアに挟んで止めたり、枕のようにしてスクーターの上で寝転んだりと、なんともしぐさがかっこよくみえる。

私が学生だった90年代中盤から後半では、まだモッズパーカはかなり見つかったのですが(うまくいけば1万円未満で手に入れることができた)、あるじきから日本人に合うSサイズが急激に見つからなくなり、ほとんど大きいものばかりになってしまった。そこからは本物を見かけることも少なくなり、見つけても、見つける度に高くなっていた。

現在ではレプリカの物が各ブランドや、無名の物まで、はたまた全く違うものまでモッズコートと名前で広がっている。

私も数着モッズパーカを手にしていたことがある。色にも種類や特徴があるが、個人的にはマットなライトグリーンが好みだ。今は手元に残っていないが、思い起こせば一番最初に手にしたやつが色も大きさも一番よかったんじゃないかなと……(泣)

MODSをわかりやすく知るなら「さらば青春の光」という映画をみてそこからさらに調べていくと面白いのではないかと思う。

出典:YouTube

ちなみに60’s MODSは、のちにソリッドになって「SKINS」(スキンズ)に変化していくって書いたら、知らない人はちょっと気になるでしょ!

今回はこの辺で。

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ABOUTこの記事をかいた人

光田拓未

modernedge records(インディーズロックレーベル)代表。BAND活動にて音源リリースや日本各地、UKや韓国などでもツアーを行った経験を持ち、100回以上ものライブイベントを企画。又、音楽雑誌でのライターの経験もある。音楽を通じたサブカルチャーやファッションなどを得意とし、探求している。