ついに最終章!?『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のレビュー&ネタバレあらすじ

映画 パイレーツ・オブ・カリビアン

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの第5作

『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえば、ディズニーランドにある「カリブの海賊」というアトラクションを元に作られたとは思えない、壮大なスケールの海賊映画で、海賊と言えば『パイレーツ・オブ・カリビアン』か『ワンピース』と言われるくらいの代名詞的作品です。

僕もこのシリーズは大好きで、全作2回以上見ています!

正直、最初の作品が公開される前は、本物の海賊は意外と地味で危険な集団だということを知っていたので、「ザ・海賊」というものを作品にするのは難しいのでは、と思っていました。

しかし、蓋を開けてみればワクワクが止まらないステキな映画でしたし、題材、ネタが豊富だからか、5作目になっても間延びした感じもありません

しかも、シリーズ物にしてはめずらしく、監督、脚本、音楽監督が変わっても、作品自体のクオリティや雰囲気があまり変わらないのも良いですね。

まあ、雰囲気が変わらなさすぎて何作目がどんな作品か即答できないという難点もありますが…(汗)

この記事を書くときに、4作目までを一気に振り返れるパートを作ろうかと思ったのですが、毎作毎作ネタを盛り込みまくり&視点移動も激しいので、数行でまとめるなんてとても無理だと諦めました(笑)

ジョニー・デップがすごすぎる!

このシリーズの人気を引っ張っているのは、主人公のジャック・スパロウを演じるジョニー・デップと言っても過言ではないでしょう!

多くの人の海賊のイメージが、彼の見た目、演技によって、統一されたと思いますし、2003年の第1作目から10年以上人気であり続けているのも、彼だったからこそなし得たことだと思います。

当然、脇を固めるすばらしい俳優陣も良い味を出していますが、全作品に登場するのはジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)、ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)、ジョシャミー・ギブス(ケヴィン・マクナリー)だけですから。

ジョニー・デップが出ている映画は30作品くらい見ましたが、イメージが固定されるのを避けるためにテレビドラマには出演せず、映画一筋という彼の信念通り、映画によって様々なキャラクターを演じ分けているのは本当にすごい!

と言いつつ、イッちゃってる系のキャラクターを多く演じているので、「真面目な演技もできる個性派俳優」という立ち位置のようにも見えてしまいますが…(笑)

パイレーツ・オブ・カリビアンだけで200億円以上稼いでいるのもうなずける超一流の俳優さんですね。

「最後の海賊」と原題

2003年、2006年、2007年、2011年ときて、2017年に公開された5作目ですが、その原題は「Dead Men Tell No Tales

これは、ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」内で流れるフレーズで、「死人に口なし」という意味だそうです。

邦題の「最後の海賊」も相まって、ここにきて原点回帰というか、あと1作は制作されるそうなので、最終章に向けた布石なのかもしれませんね。

感想※ネタバレあり

いやー、完全にバルボッサスピンオフでした。

元々、ジャック本人が主体というよりは、まさに海賊船の船長のように、ジャックが周りの面々の波乱を乗りこなしたり、さらに荒れさせたりする様を楽しむ作品なので、バルボッサメインというのも不思議ではありませんでしたが。

バルボッサは、全作品に登場する、もはやジャックの相棒のような存在ですし、ウィルとエリザベスの結婚も取り仕切った男ですから、その新たな、優しい一面が見られたのはファンとしては嬉しい限りです。

当然、死んではいないでしょう(笑)

後は、ウィルの息子ヘンリーが登場してしまったので、ヘンリーのその後も気になって仕方ありません!

あと1作は作られるという噂なので、次作を楽しみにしたいと思います!

あらすじ※ネタバレ注意!

ジャック・スパロウと海賊軍団がデイヴィ・ジョーンズが指揮する英国海軍に勝利した、前作から十数年後。

12歳に成長したエリザベスとウィルの息子ヘンリーが、デイヴィ・ジョーンズの呪いによってフライング・ダッチマン号で働かされている父ウィルに会うため、深夜にこっそり海へ出るところから物語が始まります。

ヘンリーはそれまでに色々調べて、やっと父に会うことができ、父の呪いを解くためには伝説の「ポセイドンの槍」が必要であるということも聞くことができました。

しかし、「ポセイドンの槍」のありかがさっぱり分からないヘンリーは、尊敬しているジャック・スパロウに協力してもらうと言いますが、息子を危険な目に合わせたくないウィルは「ジャックに関わるな」と、ヘンリーを追い返してしまいます。

それから9年後、21歳になったヘンリーは英国海軍の船モナーク号の乗組員になり、父の呪いを解くチャンスをうかがっていました。

そんなある日、ヘンリーは昔から多くの船が行方不明になっている魔の海域「バミューダトライアングル」に気付き、船長に回避するよう進言しますが、当然のごとく却下され、牢屋に閉じ込められてしまいます。

そのまま魔の海域へ入ってしまったモナーク号は、幽霊船に乗ったキャプテン・サラザール率いる海賊の死霊たちに襲われ、牢屋にいたヘンリーを除いて皆殺しに。

サラザールに見つかったヘンリーは、なんとか助かろうとジャック・スパロウの名前を出したところ、ジャックに恨みのあるサラザールは復讐のメッセージを伝える代わりにヘンリーを見逃したのでした。

そもそも、サラザールをこの海域に閉じ込めた張本人が若かりし頃のジャック・スパロウだったのです。

その後、ヘンリーはセントマーティンの港へ戻ることができたのですが、結局、反逆の罪で拘束されてしまいます。

その頃、優秀な天文学者カリーナ・スミスは、自分を捨てた父が残した手帳に書かれた「ポセイドンの槍」を探そうとしていましたが、科学者が異端とされていた時代だったため、魔女の疑いをかけられて死刑宣告を受けていました。。

カリーナはなんとか牢屋から脱獄し、そこで拘束されていたヘンリーと出会います。

彼が父親を助けるために「ポセイドンの槍」を探していること知ったカリーナは彼を助けるのですが、逃がす際に彼女自身が捕まってしまいます。

一方、ジャック・スパロウとその手下たちは、魔法によって小瓶に入れられたブラック・パール号を復活させる方法が分からず、ボロボロの船を拠点にして丘サーファーならぬ丘海賊状態。

資金も尽きかけていたため、開業したばかりの銀行を襲ってお金を金庫ごと奪うのですが、あえなく失敗、仲間たちは不甲斐ないジャックを見限り、去っていってしまいました。

やけ酒代すらなくなったジャックは魔法のコンパスを売るのですが、その瞬間大きな地震が。

実は、魔法のコンパスは所有者が自らの意志で手放すと、その者にとって最も恐ろしいことが起こるのでした。

ジャックにとってそれは魔の海域に閉じ込めたサラザールの開放を意味し、自由を手に入れたサラザールは早速ジャックを探しに船を進めるのでした。

ジャックはそんなことが起こっているとは知らなかったため、コンパスを売ったお金で酒を飲み、酒場を出たところで警察に捕まってしまいます。

ジャックが捕まったことを知ったヘンリーは、兵士に変装してジャックのいる牢屋へ潜入するのですが、イメージとは別人のジャックを見て幻滅。

それでもヘンリーは父を助ける計画を伝えるのですが、ジャックは聞く耳を持ちません。

そのまま時は過ぎ、ジャックとカリーナの処刑の日に。

2人は最後の悪あがきをしますが、ジャックはギロチン台、カリーナは首吊り台に連れて行かれます。

絶体絶命かと思われたその時、ヘンリーが金で雇ったジャックの手下のギブスたちと共に連れて登場。

やる気のない手下たちでしたが、2人の救出に成功し、おんぼろの船に乗り込み出港、「ポセイドンの槍」を目指すのでした。

時を同じくして、英国公認の海賊となったバルボッサは、サラザール一味によって部下の海賊船が次々と沈められていることを知ります。

悪い予感のしたバルボッサは魔女サンシャの元を尋ねると、サラザールの目的はジャックであると告げられ、さらに、なぜか彼女が持っていた魔法のコンパスを手に入れるのです。

その後、バルボッサは自らサラザールのもとへ向かい、ジャックを探し出す代わりに自分たちの船を襲わないよう提案しますが、海賊を信じていないサラザールによって捕らえられ、ジャック探しの先導をさせられます。

昔、サラザールは海賊に家族を殺され、復讐のために世界中で海賊狩りをしていました。

そんな中、ジャック・スパロウが乗る海賊船の船長を殺すも、ジャックの作戦によって魔の海域へ閉じ込められ、不死になり、一方でジャックはこの時の功績によって船長となった、というのが事の顛末でした。

ジャックの身につけているアクセサリーや髪飾りは、このときに船員からもらったものだったのです。

航海を続けるジャックたち。

気の合うヘンリーとカリーナの2人はお互いに惹かれ合い、ジャックもなぜか2人をくっつけようとします。

そんな時間は長くは続かず、サラザールの船に発見されてしまい、このままでは助からないと判断したジャックは2人を連れて脱出、小さなボートで近くの島に上陸したのでした。

さらに逃げようとしますが、サラザールたちは呪いによって陸に上がれないようで、代わりにバルボッサがジャックたちを追うことに。

ここまで従ってきたバルボッサでしたが、本当の狙いは「ポセイドンの槍」であり、それを使ってサラザールたちを倒そうと考えていたのでした。

バルボッサは、森でジャックを助けると、黒ひげの剣を使って瓶に入れられたブラック・パール号を復活させ、サラザールを裏切ると啖呵を切り、ジャックをマストに縛り付けたままヘンリーとカリーナを連れて出港したのでした。

航海の途中、バルボッサはカリーナとの会話の中で、彼女が生き別れた一人娘のカリーナであると気づきますが、それは隠し通すと決め、同じく気付いたバルボッサの過去を知るジャックにも口止めをします。

カリーナはそんなことを知る由もありません。

ジャックたちに追いついたサラザールの幽霊船は、先行していた英国軍の船を破壊し、ついに、ブラック・パール号との激闘が始まります。

大砲の打ち合い、船員同士の戦いが続く中、2つの船は近くの島の海岸へ衝突し、陸に上がれないサラザールたちは旋回して島から離れていきます。

島はたくさんの宝石で覆われており、カリーナが父バルボッサから託された宝石を欠けた宝石にはめ込むと、まばゆい光とともにモーゼの十戒のように海が2つに割れました。

その際、海底まで落ちてしまったジャックとカリーナでしたが、そこが「ポセイドンの槍」の隠し場所だったのです。

割れた海からサラザールたちが登場し、最後の戦いが繰り広げられている最中、サラザールに「ポセイドンの槍」を奪われてしまいます。

サラザールは槍を使ってジャックを殺そうとしますが、槍を壊せばすべての海の呪いが解けることを知ったヘンリーは、とっさに槍を破壊し、サラザールたちは人間に戻っていったのです。

サラザールたちが喜んでいるのもつかの間、割れていた海も元に戻り始め、人間に戻った彼の部下たちは海の飲まれて全滅、ジャックとカリーナ、ヘンリーも絶対絶命。

そこへ現れたバルボッサがブラック・パール号の碇を下ろし、ジャックたちはそれにしがみつきますが、サラザールもついてきてしまいます。

そして、カリーナの手が碇の鎖から離れて海へ転落しそうになったところでバルボッサが登場、とっさに彼女の手をつかみ「死んでも離さないぞ!」と叫びます。

カリーナはバルボッサの腕に描かれたタトゥーに気づき、バルボッサが実の父であると悟りました。

「あなたにとって私は何?」と尋ねるカリーナに対し「宝物だ」と返したバルボッサは、迫りくるサラザールを道ずれに、海へと消えていったのですが、そのときの表情は穏和で、愛する娘を見つめる父のそれでした。

こうして、ジャックたちはサラザールたちとの戦いに勝利したのでした。

平穏が訪れ、恋人同士になり丘の上で熱いキスを交わすヘンリーとカリーナ。

カリーナは父の姓を継ぐことに決めていました。

そこへフライング・ダッチマン号が現れ、二十数年ぶりに父と再会できたヘンリー。

どうやって呪いを解いたのか尋ねる父に、後で話す、とヘンリー。

母のエリザベスも駆け寄り、ウィルと抱擁を交わします。

こうして家族3人で暮らす願いが叶えられたのです。

一方、再びブラック・パール号のキャプテンとなったジャックは、魔法のコンパスも取り戻し、乗組員たちと共に次の冒険へと進んでいくのでした。

※エンドロール後

自宅で妻エリザベスと一緒に眠っていたウィルは、かつて倒したデイヴィ・ジョーンズが部屋に侵入してくる悪夢を見て目を覚まします。

そのベッドの傍らには、デイヴィ・ジョーンズのものと思しきフジツボが…

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ABOUTこの記事をかいた人

ハッチ

生まれてから浜松市と静岡市を行ったり来たりの静岡人。前世はナマケモノ。口癖は「働きたくない」。 大学→ニート→留学→公務員→IT企業ときて、現在はフリーランスという名のスローライフを満喫中。 夢は島を買って小さな水族館を作り、ラーメン作りに精を出しつつ、星空の下でティンパニを叩きながら死ぬこと。