浜北文化センターにあるミュージアム(資料館)
静岡県浜松市浜北区で「風車」(かざぐるま)が郷土品のように根付いているって知っているだろうか。私も先日たまたま立寄った浜北文化センターで知ることになった。
浜北文化センター内にある「浜松市・市民ミュージアム浜北」。浜北区とその周辺の歴史、民俗資料を中心に展示している資料館。浜北文化センターの入口を正面に見て左手に市民ミュージアムがある。
浜北の風車(かざぐるま)
ミュージアム(資料館)に入ってまず目に飛び込んできたのは「風車」(かざぐるま)だ。
最初はとくに気にしていなかったのだが、資料館に入る前までにたくさんの風車を見かけた。竹を使用したものからビニール製のものを使用したもの、カラフルなもの、複雑なものまでいろいろな風車があった。
なぜこんなに風車を推しているのだろう。受付にいたお父さんに聞いてみた。
浜北の風車(かざぐるま) の由来とは
私が「浜北って風車が有名なんですか?」と尋ねると、親切に教えてくれた。これには諸説あるらしいのだが、そのお父さんが言うにはこうだった。
お父さん ーー 昔、明治時代頃に天竜川がよく氾濫してたんだ。そこへ東北のほうからたくさんの竹細工職人を招集したらしいんだ。そして今でいう土嚢(どのう)のような役割をする蛇籠(じゃかご)を竹で作ってたんだ。それで川の氾濫を塞き止めたりしていたんだって。」
私 ーー 竹で作った土嚢?蛇籠ってどんなやつなんですか?
お父さん ーー ほら。そこに掛かってる竹の網みたいなモノ。それに石を入れてたって。今思うとすごいよな。それをたぁ〜くさん作ってたんだって。
私 ーー へ〜すごいですね。でもそれと風車はどんな関係があるんですか?
お父さん ーー 竹細工職人の人たちがこっち(浜北)へ来てる時に、暇な時に子供たちに竹を使った玩具を教えてたらしい。その一つが「風車」(かざぐるま)だったみたい。竹の編みかたとかが風車を作る時に似てたんじゃないかな。それ以来、浜北の郷土玩具のような存在になってきたって話らしいよ。まぁどこまで本当かは分からんけどな。(笑) そう聞いてるよ。(笑)
そんな話を聞くことができ、なぜ浜北で「風車」(かざぐるま)が郷土玩具なのかの歴史を知ることができた。
無料で風車(かざぐるま)体験できるよ
市民ミュージアム浜北では、風車(かざぐるま)作りの体験ができるスペースがある。一人一本までだが無料で作ることができるぞ。
作り方も書いてあるので初めての方でも安心。私がいた時も、子供連れの方が何人か風車を作りに来ていた。
資料館も面白い
今回は、風車(かざぐるま)にスポットを当てたが資料館も楽しいので一度訪れてみるといい。そんなに広くないのでゆっくり見ても30分程度で回れるだろう。遠州大念仏の資料や全国各地の郷土玩具、旧石器時代人骨「浜北人」の資料などがあるので地元の歴史を知るにはもってこいのスポットだ。
駐車場も無料で、入館料も無料なので嬉しいぞ。
浜松市・市民ミュージアム浜北 詳細
住所:静岡県浜松市浜北区貴布祢291-1(浜北文化センター内) 【MAP】
TEL:053-586-7310
開館時間:9:00〜17:00
観覧料:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年始・年末(12月29日~翌年の1月3日)