2014年の夏のことです。動画制作の仕事のため震災後はじめて東北へ行って来ました。東北新幹線に初めてて乗って。
基本的に私は車移動が好きなので電車での移動には慣れていない。静岡県浜松市から岩手県大船渡市までの長旅でした。
第一目的地に到着。
岩手県一ノ関に到着。駅で腹ごしらえ。何かご当地モノの駅弁などを食べたかった思いもあったのですが、ついつい誘惑に負けてしまい
結局「えび天そば」を食べました。お財布にもお腹にも優しい。
ここ一ノ関からはレンタカー移動で、大船渡市を目指します。電車などで行くこともできるのですが撮影場所がいくつかあるためレンタカー移動を選びました。
3日間相棒になるカローラ。さぁ目的地に向かいましょう。今回は『大船渡屋台村』へ訪れるのが目的。一ノ関駅から車を走らせる事、約1時間30分。大船渡へ向かう途中に、震災時にニュースでよく耳に、目にしていた場所「陸前高田」を通過。※改めて書きますので今回は割愛
とにかく”想像もできない”。これが素直に思った言葉でした。そして雨の降る中、一ノ関駅から車を走らせる事、約1時間30分。無事に大船渡屋台村に到着。※2016年現在では運営を終了しています
屋台村とは<地域の皆様の憩いの場所として、大船渡復興の元気の発信場所となれるようみなで作り上げてまいります。>という思いで、震災後にできました。沢山の出店のお店が集まり、イベントスペースなどもあり、まさに村。そしてこの地域の方々の憩いの場でした。
屋台村を一回りした後に、大船渡市を少し見学。
まだまだ復興の工事がおこなわれていました。そして所々、震災当時のままの姿が残っていました。
ここがどのような場所だったのか想像もつきませんでした。
港も地盤沈下で7~80センチ。満潮になると海に使ってしまうとのこと。
なので高くする工事をしているとの事でした。あの、テレビで見ていた場所を歩く。
なんとも言えない気持ちになりました。言葉にするのは本当に難しいです。「心が震えた」と言うのが一番しっくりきます。そして屋台村にもどり、屋台で夜飯をいただきました。
「ささき」さんで、海の幸をいただきました。
「おススメコース」を注文。
どれもとっても美味しい。撮影の仕事があったのでお酒は飲めませんでしたが、お酒の種類も、もの凄い豊富なのでお酒好きの方も大満足していました。そしてイベント会場ではライブイベント。そこにはたくさんの笑顔とパワーがあふれていました。
仕事終わりにラーメンを頂いて1日目終了。
刺激的な1日目でした。岩手県大船渡市2日目。
2日目は朝から海での撮影。
と言う事で、漁船に乗せてもらい「大船渡湾」を撮影するのです。その前に陸から少し撮影。
漁船に乗ってしっかり働きます。
前日の天気も回復し、抜群の天候。
どうです大船渡湾?抜群でしょ?!
かもめも気持ち良さそうに飛んでます。
本題なのですが撮影したのはコチラ。(写真ブレててすいません)
「大船渡のカキ漁」を撮影させていただいたのです。大船渡湾のカキは2年子、3年子としっかりと成長させた、で〜っかいカキを育てているのです!!
◆1年子とは?◆
カキが産まれてから1年海中で育ったカキの事。
2年子は2年。3年子は3年海中で育てる事。
通常は1年子だが、大船渡湾は3年子。
それだけ手間をかけて育てている。それだけの価値がある。
と地元の漁師さんに教えてもらいました。その3年子のカキがコチラ
でかっ!! と言っても、大きさが伝わりにくくてすみません。とにかくデカかったです!なんてたって3年かかってますから。詳しくは撮影した動画を御覧ください。
漁港に戻り。
ちょっとだけはしゃいでみました。ほい!
よっ!!
どうだぁ〜!!
てへへ!!
もうイッチョ!!
はい。失礼しました。
この撮影をした数ヶ月後、大船渡湾で屋形船『潮騒・しおさい』がオープンし運行されるようになりました。こちらもおすすめです。
カキ漁の撮影を終え、次に向かったのは
こんなカキを食べちゃお!ということで
「漁師のかき小屋」へやってきました。
◆漁師のかき小屋◆
ホームページはこちら
住所:岩手県大船渡市大船渡町字砂子前1番地1(大船渡おさかなセンター内)【MAP】
TEL:0192-26-4788
営業時間 11:00〜14:00(ラストオーダー/13:30)
開催期間 かき食べ放題:4月1日から土曜日、日曜日(要予約)
6種浜焼きセット:通年要予約
料金:かき食べ放題:大人3,000円(中学生以上)小学生(幼児無料)1,500円
6種浜焼きセット(40分):3,000円
登場したのがこちら。どど〜ん!!
うひゃ〜!!
すっげ〜!!
とは言ったものの、まだまだお仕事中ですからね。少し我慢……。こんなでっかいカキを
パカッと開いて
!!!!
!!!!!!!!
!!!!!!
ぎゃーーーーーー!!
グゥ〜〜〜〜〜〜〜〜!!
って、ちょとだけ撮影の合間にいただいちゃいました。だってコレが
こうですよ?!
こうなるでしょ?!
しっかり仕事をして、カキも堪能して、かき小屋の屋上で少し休憩。これまた眺めが良い。
こうしてみると、海がすぐそこなんですよね。それでもやっぱりあの津波の光景が、なかなか信じられない自分がいました。この感覚。行けば分かると思います。そしてこの後、陸前高田へも訪れてみました。大船渡へ向う前日に通り過ぎただけだったので、今回は少しじっくりと。
こちらも震災のつめ痕が残っています。※車載カメラ動画をキャプチャしています
びっくりします。何にもないです。あるのは、とてつもない規模のパイプライン。
もうなんだかわかんないでしょ?これ山から土を運んでるそうです。山を削ってそこを住宅地に。壮大過ぎて全然しっくりきません。ましてや、ここに家や工場などがあったのも全然しっくりきませんでした。
大船渡から陸前高田へ車で20分程あれば着きました。向かった先はコチラ
『奇跡の一本松』。見た事なくても、名前は聞いた事あるのではないでしょうか。津波から奇跡的に1本だけ流されずにいた松の木。この木が被災地の皆さんに元気を与えたと言われているあの松の木。行ってきました。駐車場付近はこんな感じです。
パイプラインが……。
こんな状態。スケールが大き過ぎてポカ〜ンとなります。駐車場から10分程度歩きます。
すると見えてきます。
つめ痕が残る建物の横に、「奇跡の一本松」が。
もうなんとも言えません。数分間ボーッと眺めてしまいました。今は(2014年時点)周囲の光景はこれと
工事現場のみ
見晴台という所も設置されているのですが、そこから見る景色も
後ろを振り返っても
もうここが以前どんな場所だったのかなんて全く想像できませんでした。心がキュッとなる感覚。しっかりとこの光景、風景を目に焼き付けて大船渡へ戻るのでした。
大船渡に戻り、観光名所「碁石海岸」も撮影。
碁の石の様な石でできた海岸。
ここでは波の引き際には、この海岸特有の神秘的な音がします。
聞こえましたか?さらに「碁石岬」にも。
結構怖いんですけど……。高所恐怖症だったりしますので。
なぜあそこに展望台を作ったのぉ〜。と1人ビビりながら辿り着き、出来る限りの笑顔……。
怖いし、1人だし、自撮りだし。マジ勘弁。
でも最高の眺めが広がっています。
で、これまた夕日が格別。
こんな素晴らしい風景に出会えて幸せ。リアス式海岸のなす、この自然。感動です。少し話しは変わりますがここへ行く途中にも津波のつめ痕はありました。
そしてこんなものも見かけました。防潮堤。(2014年時点)
あまりの高さにビビります。もの凄い圧迫感。自然と人間界を遮断する壁。
ちょっとややこしい気持ちになりながら、屋台村へ戻るのでした。撮影の続きをし、2日目も無事終了。
2日目の宿は「オーシャンビューホテル丸森」さん。
親切にしてもらって、ゆっくりと撮影の疲れを癒してもらいました。そして3日目は朝から、大船渡を少し撮影し帰路につきながら、気仙沼市も少し立ち寄りながら一ノ関駅へと向かいました。大船渡から南下し、陸前高田も通り過ぎると、宮城県気仙沼市。
向かう道中にも震災のつめ痕がありました。
リアス式海岸のこんな素晴らしい景色からは想像もつかないです。
こんな看板を発見。
せっかくだから少し立ち寄ってみる事に。まず向かったのは「大理石海岸」。
絶景。自然ってのはやっぱり素晴らしい。しかしこれも自然の仕業。
遊歩道は立ち入り禁止でした。続いて向かったのは「巨釜半造・折石」。
これまた随分高いですね。
駐車場から階段を下ります。
結構階段が足腰にきます。
この感じゾクゾクしちゃいます。
びびりな私にはちょっと怖いです。そして辿り着きました。
これまた絶景!!
素晴らしい。
最高です。ちょっと怖いけど。
ということで、この後は帰路に。こんな素晴らしい自然も、脅威なる自然の力も感じ、人の温かさも感じた3日間でした。