12年の幕が遂に閉じる。team℃-uteが℃-uteにありがとうという気持ち 無限大!

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2017年6月12日、さいたまスーパーアリーナ(以下、SSA)で、℃-uteキュートの解散コンサート『℃-ute ラストコンサート in さいたまスーパーアリーナ 〜Thank you team℃-ute〜』が行われた。

ハロー!プロジェクトキッズは、私にとって憧れの存在だった

歴史は15年前に遡る。みんながモーニング娘。の話をしていたあのころ、27,958人の中から15人の少女が選ばれた。

テレビの前で黄金期のモーニング娘。を見ていたところまでは、私たちと同じひとりの少女であった。それが、いきなりモーニング娘。に一番近い存在の同年代に。素人の15人の少女は、ハロー!プロジェクトキッズとして、突如全国の女子の憧れの存在に変わった。

そこから、8人(清水佐紀、嗣永桃子、徳永千奈美、須藤茉麻、夏焼雅、石村舞波、熊井友理奈、菅谷梨沙子)がBerryz工房としてデビュー。残りの”Berryz工房でない7人”は、グループ名を持たないまま下積み活動を続け、2005年6月11日に℃-uteという名前で結成された。

℃-uteのメジャーデビュー曲が発表されたのは、結成から2年後の2007年2月であった。℃-uteがやっとメジャーデビューした2カ月後、Berryz工房は、SSAで単独公演『2007 桜満開 Berryz工房ライブ ~この感動は二度とない瞬間である!~』を成功させ、SSAで単独公演を行うアーティストの最年少記録を樹立。

今も破られていないこの輝かしい記録を持つBerryz工房のデビュー曲のMVは、SSAで撮られたこともあり、ベリヲタにとってSSAは、思い出深い場所である。


そのSSAで、℃-uteは解散した。

℃-uteが輝くための幕が今開く


18:00開演。1曲目は、『The Curtain Rises』。幕が開き、メンバーが壮大なセットと共に登場。「どの瞬間も決して見逃さないで」という歌詞のもと、ここから3時間10分、どの瞬間も見逃せない℃-uteの最後のLIVEがはじまった。

2曲目に『Kiss me 愛してる』を持ってきたりと、最初から容赦なく飛ばしてくる℃-ute。彼女たちの本気は、無敵だった。12年の集大成を全力で見せつけてくる5人に負けじどついていく、team ℃-ute。

メンバーはアリーナのセンターステージへ移動。レーザービームが放たれるなか踊る5人を見ていると、これ以上のアイドルはもう生まれないんじゃないかと思うほどであった。『都会っ子 純情』の最初のセリフは、矢島舞美、萩原舞の2人が担当。2万人のファンの「Are you ready!」がSSAに響き渡る。もう、最高以上の言葉が見つからない。

『桜チラリ』でサングラスをかける萩原舞。『キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜』で「生まれてきてありがとう!」と叫ぶ鈴木愛理。『我武者LIFE』をBGMに流れた振り返り映像で、再びスイカを破壊する姿を晒した岡井千聖。思い出の楽曲で『私立共学』を披露した中島早貴は、もうnkskちゃんとは言わせない色っぽさをまとい、そして、リーダー矢島舞美は、ただただ女神なのである。

泣いても笑っても、今日が最後。メンバー5人とこの日SSAを訪れた2万人は、今日が最後だなんてまだどこか信じられないような雰囲気であった。

かっこよくて、可愛くて、最強の5人が目の前にいる幸せ


LIVEはどんどんと進んで行く。『Danceでバコーン!』、『世界一HAPPYな女の子』、『アイアンハート』、『ファイナルスコール』と続き、かっこよく、可愛い℃-uteが止まらない。

どこを切り取っても愛おしく、尊く、この瞬間が永遠に続けば良いのに……。と誰もが思ったであろう。高いヒールで歌い踊り続ける5人。サプライズで登場した元モーニング娘。の道重さゆみも言っていたが、本当にすごすぎる。すごいの一言に尽きる。

息切れひとつせず、ここまでのクオリティでパフォーマンスを披露するアイドルは他にいない。間違いなく、°C-uteが日本一のアイドルだと、最後のLIVEで改めて確信した。そして、彼女たちが私たちの前でパフォーマンスをしてくれるのは、当たり前じゃなくて奇跡なんだと気づいたとき、涙が止まらなかった。

5人のお姫様が明日へ旅立つ

気がつけば、もうアンコール。数時間が一瞬で過ぎ去った。お別れは刻々と迫っている。

そして、真っ白なドレスで現れた5人のお姫様。素晴らしく美しかった。そして、『Singing〜あの頃のように〜』で、「悔いなんてない」と歌う鈴木愛理がモニターにアップにされた瞬間、すべて救われたような気がした。

天才、鈴木愛理。努力の天才でもあり、もはや無敵のアイドルであった。

アイドルが憧れるアイドル。しかし、この15年間、彼女の魅力を満足に世の中に伝えられなかったのではないか……。と、私はずっと思っていた。黄金期のモーニング娘。を見て加入してきたハロー!プロジェクトキッズは、いつかは自分たちもモーニング娘。みたいな国民的アイドルになれると胸を膨らませていたのではないか。なのに、彼女たちのアイドル人生は、順風満帆とは言えないものであった。

しかし、彼女たちは15年間、頑張り続けた。「team ℃-uteは永遠だよ!」とリーダーの矢島舞美が言うように、私たちの心の中でこれからもずっと、℃-uteは輝き続ける。そう、確信したとき、遂に終わりを迎える。

5人のお姫様は、真っ白なドレスで真っ白な階段を登り、現ハロプロメンバー47名に見送られ、姿を消した。

12年の歴史が午後9時10分、終演

鳴り止まぬ℃-uteコールのもと、姿を現した5人は『JUMP』で再び会場を盛り上げる。最後は、アカペラで『たどり着いた女戦士』を披露。つんくさんの曲ではじまり、つんくさんの曲で終わる……。これ以上にない多幸感である。

そして、時刻は9時10分。語呂合わせで、9:10(きゅーと)。素敵なエンドロールとともに、『℃-ute ラストコンサート in さいたまスーパーアリーナ 〜Thank you team℃-ute〜』は本当に終演してしまった。

ハロー!プロジェクトのひとつの時代が終わった。

「後輩たちを連れてこれてよかった」これが、リーダー矢島舞美の優しさ

開演前のオープニンアクトでは、ハロプロの後輩たちがステージでパフォーマンスを披露した。リーダーの矢島舞美は「今日、私たちのライブで後輩をSSAに立たせてあげることができた。先輩から受け継いだものをちゃんと受け渡せたと思って、すごいよかった!」と語った。2006年、モーニング娘。のLIVEでSSAに立った℃-uteのリーダー矢島舞美は、当時の感動をしっかりと後輩に引き継ぎ、その想いを口にした。

これが、矢島舞美の素晴らしさなのである。これが、女神、矢島舞美なのだ。

誰もが「こんな良い人、日本中探してもどこにもいないんじゃないか……。」と思うほど、矢島舞美は女神だった。そんな素敵な女性がハロー!プロジェクトにいたのだ。矢島舞美に出会えたこと、℃-uteに出会えたこと、ハロー!プロジェクトに出会えたことに心から感謝した。

team℃-uteが℃-uteにありがとうという気持ち 無限大

彼女たちがハロー!プロジェクトに入って15年、℃-uteが結成されて12年。本当にたくさんの感動と幸せ、明日を生きる活力を貰った。感謝をしないといけないのはこちらなのに、℃-uteはファンへの感謝をいつも忘れない。

「おばあちゃんになっても一生誇れる時間だったと思っています。本当に12年間℃-uteへの愛をありがとうございました。」ー矢島舞美

「本当に℃-uteの人生に悔いはありません。」ー中島早貴

「みんなもこれからもずっと笑顔でいてください。」ー鈴木愛理

「私を応援してくれる人が一人でも居るなら頑張ろうって思ってやってこれました。」ー岡井千聖

「いつかまいまいかっこよくなったなって思ってもらえるようにちゃんと頑張りたいなって思っています。」ー萩原舞

次は、あなたたちが、自分自身の幸せを掴む番です。

青春のすべてを私たちに注いでくれたあなたたちの幸せをいつまでも願っています。

15年間、本当にお疲れ様でした。これからもずっと、℃-uteのことが大好きです。さいたまスーパーアリーナに連れてきてくれてありがとう。

そして、これからもずっとハロー!プロジェクトキッズの15人は、私の憧れの存在です。

大好きです。

「℃-uteラストコンサートinさいたまスーパーアリーナ〜Thank you team℃-ute〜」

オープニングアクト
『初恋サンライズ』/つばきファクトリー
『残心』/こぶしファクトリー
『ピーナッツバタージェリーラブ』/カントリー・ガールズ
『Goal〜明日はあっちだよ〜』/Juice=Juice
『愛さえあればなんにもいらない』/アンジュルム
『愛の軍団』/モーニング娘。’17

オープニング映像
M1『The Curtain Rises』
M2『Kiss me 愛してる』
M3『The Middle Management〜女性中間管理職〜』
M4『都会っ子 純情』
MC
M5『わっきゃない(Z)』
M6『桃色スパークリング』
M7『大きな愛でもてなして』
M8『心の叫びを歌にしてみた』
M9『桜チラリ』
M10『キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜』
M11『君は自転車 私は電車で帰宅』
M12『Summer Wind』
振り返り映像 BGM『我武者LIFE』
M13『EVERYDAY YEAH! 片想い』
M14『私立共学』
M15『僕らの輝き』
M16『SHOCK!』
M17『まっさらブルージーンズ』
M18『人生はSTEP!』
M19『夢幻クライマックス』
M20『Crazy 完全な大人』
M21『FOREVER LOVE』
M22『涙の色』
M23『アダムとイブのジレンマ』
M24『悲しきヘブン』
M25『嵐を起こすんだ Exciting Fight!』
M26『情熱エクスタシー』
M27『超WONDERFUL!』
M28『Danceでバコーン!』
M29『世界一HAPPYな女の子』。
M30『アイアンハート』
M31『ファイナルスコール』
アンコール
EN1『Singing〜あの頃のように〜』
EN2『SHINES』
EN3『To Tomorrow』
ダブルアンコール
EN4『JUMP』
EN5『たどり着いた女戦士』(アカペラ)

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