浜松市にドライブしながら気軽に見に行ける巨木、巨樹がある。それは静岡県浜松市天竜区船明にある船明ダムへ向かう国道152号沿いに鎮座している。浜松市民ならドライブで一度は通ったことがある人も多いのではないだろうか。
しかしせっかく素晴らしい船明の二本杉があるのに気づかずに通り過ぎていることだろう。
案内の看板によると、船明ダム建設以前は、諏訪神社参道入り口のご神木であった。「光明村誌」には「参道入り口堤上に数百年を経た老杉が二本あり。水災除難を祈請する神木として伝えられている」と記されている。
ちなみに現在は神社は移転している。又、樹齢が分からないとのこと。だがその姿を見ればこの地で人々を長くにわたり見守り続け、人々の心を救ってきたことだろう。
その昔、暴れ天竜と言われていた天竜川付近では、このような水災除難を祈請しているものも少なくない。それだけに当時の天竜川が暴れ天竜と言われるに相応しい川だったことがうなずける。
昔の人々が、災難などが起きた時このような巨木にお祈りしたくなる気持ちもわからなくもない。
船明の二本杉(ふなぎらのにほんすぎ)
樹齢:樹齢は不詳
樹種:スギ
樹高:南側 約33m/北側 約29m
ぜひ船明の二本杉にも注目してドライブを楽しんでみてはいかがだろう。