一度は誰もがチャレンジしてみたいと思う「富士登頂」。私も人生で一度は日本一高い山「富士山」の頂上に登ってみたいと思っていた一人。そして2009年に富士登山に初めて挑んだのだ。
今回はその時の写真と内容を振り返っってお届けしよう。
富士登山に初挑戦
「富士山好き」と言っておきながら、「え~登頂した事ないの?」なんて言われても悔しい。そして静岡県に住んでいて、いつでも富士山に行ける場所にいながらチャレンジしたことがないなんてもったいない。そんな事で、富士登山に初挑戦することになった。まだ体力に自信のある20代のうちにチャレンジしておきたかったのだ。
ちなみにこの時、富士登頂を目指したのは共に富士初登山の4人編成のアタックチームだった。
初心者が準備しておくと良い物
登山初心者が「富士登山」に行く前に、必要最低限あれば良い物を教えよう。
- 長袖・長ズボン
- 荷物がたくさん入るバックパック
- 登山用靴
- カッパ
- 飲料水
- 酸素
- 富士山頂を目指す強い気持ち
これだけあればとりあえず富士登山はできる。それでも本格的に知りたい方は、ショップや専門的なサイトを見て参考にして欲しい。
そして富士登山を経験しての教訓は、「靴」だけはしっかりしたモノを履いて行くのを超絶おすすめする。私は下記のようなVANSのスニーカースタイルで挑んだのだが、下山した時にはボロボロになり捨てるほどになってしまった。お気に入りの靴は絶対に履いていかないこと。
たまに勢いに身を任せた若者が、短パンTシャツの軽装で「こんな格好で来ちゃったぜ!」的な人を目撃するが、絶対にやめた方が良い。
アタックしたのは「富士宮ルート」
今回アタックした登山道は「富士宮ルート」。そのほかにも吉田ルート・須走ルート・御殿場ルートがあるので、どのルートで登頂を目指すのかしっかりと見極めておくと良い。
富士宮ルートは富士登山の期間中、五合目まではマイカー規制で行けないので注意。水ヶ塚公園駐車場からシャトルバスで五合目へ。タクシーも出ていた。
最終のシャトルバスで五合目に着いてもまだ売店がやっている。そこで一番欲しかった「杖」を購入。杖を買って若干満足気味になったのを覚えている。
富士登山をする“目的”を持つと頑張れる!
とにかく初心者には過酷な富士登山。とくにヘタレにはツラい。しかし目的があればなんとかなることもある。この時の我々の目的としては
- 無事登頂する
- 頂上からの御来光を見る
- 杖に焼印を全部押す
だった。
富士登山スタート!
五合目に着いたのが最終のシャトルバスで、そのまま休憩したりウダウダしていたら登り始めるのも一番最後になっていた。多くの人が山頂を目指して歩いている最後尾から富士山頂を目指した。
※ここからピンボケ写真が数枚続きます。
初心者がやりがちなこと
登山経験者の玄人の皆さんには申し訳ないが、当時は素人だった我々アタックチームは富士登山をナメていた。
登りはじめから絶好調でハイテンションになるのが素人あるあるだ。アホのようにはしゃいでしまいがち。
そして気づくのだ。ヤバイっ。空気薄いところではしゃぐのは良くないと……。息がハァハァになってしまう。これは教訓になった。高山に行くときは注意するよに。
目指せ!富士山頂からの御来光!
テンションを抑えてからはもくもくと登る。
もくもくと。
そしてちょいちょい小休憩を挟む。
「ちょっと休憩しよ~!」チーム内からそんな声が聞こえてくる。とにかく高山に慣れていないのと、運動不足のヘタレということですぐにヘトヘトになってしまう。
合目ごとに山小屋はあるが深夜帯は開いていない合目もあったような気がする。
やたらとしんどいので、やたらと休憩をはさみながら登山を続けた。あまりのんびりしていると山頂からの御来光に間に合わなくなってしまう。
しかし休憩なしではとてもじゃないが、素人のアタックチームには無理がある。それにしても山小屋の雰囲気は、なんだか心温まる。ちなみに山小屋でのアイテムや食事の値段は、高山価格なのでびっくりしないように!
休憩をちょこちょことり、酸素をとりいれながら、後半は完全に無言になりながら、エッチラホッチラ登っていくことになることだろう。
本気で無言になるチーム。本気でしんどい。空がだんだん明るくなってきて、御来光に間に合うか?どうか?と言う時間になってきた。
それでもなんとか御来光前に頂上に到着することができた。
富士山頂からの御来光!
アタックチームは全員、無事に登頂に成功したのだ。喜びを表現する者、達成感に浸る者、若干高山病の気がある者。
なんとも言えない達成感。素晴らしい眺めだった。しばし無言でこの瞬間を感じていた。今回の富士登山の目的、無事登頂する・頂上からの御来光を見るの二つをクリアした。
山頂にある「富士山本宮浅間大社」は激混み。
無事に山頂にたどり着いた者たちで賑わっている。
本当にツラいのは下山だ!
頂上も満喫し、テンション復活で下山スタート。
そして我々アタックチームはまたもやナメていたのだ。
下山が、半端なくキツい。
何度転んだことでしょう。登りですでに足はガクガクプルプル。下山の時に踏ん張れない。しかもスニーカーで滑る。膝小僧がぶっ壊れ、ズボンのおしりが破れ、パンツが見えてしまう状態で下山した。
登りの時には押せなかった、焼印も山小屋ごとに押してもらってミッションコンプリート!
きつかったけど、最高に良い経験ができた。これは登ったことのない人には分からない、なんとも言えない気持ちになる。そして誰もが「もう二度と登りたくない!」と思う。しかし不思議なのが時が経つと「また登ってもいいかも」という感覚になる。
日本一の山「富士山」がこんな近くにあるのだから、一度はチャレンジすることをおススメしよう。