【手術後のMRSA感染】2歳やんちゃ坊主の『心室中隔欠損症』

mrsa感染

以前の記事(2歳のやんちゃ坊主の『心室中隔欠損症』)で、無事心室中隔欠損症根治の手術が終了した事をお伝え致しましたが、続きがありまして……。

※当時生後10ヵ月です

手術後、順調に回復し熱も2日後には下がり、熱が下がると同時に少しずつ笑顔も見られホッとしたのもつかの間。退院から5日後、再入院。病院に戻ることになってしまいました。

退院時、傷口が若干赤くなっていました。息子はもともと皮膚が弱いことと、退院時の説明で傷口がジュクジュクしたり、液が出なければ問題ないと聞いたため、テープかぶれ位に思っていました。

しかし日に日に赤みは広がり、抱っこをする時は異常に傷口をかばう仕草をしていたました。そんなこともあり一週間後の外来を待たず、3日後に急遽受診。主治医の先生はオペ中。同じ科の別の先生に診て頂き問題ないだろうとの事で一旦帰宅しました。

その日の夜中、一気に40℃近くの熱が出ました。問題ないと診断されたので、朝かかりつけの開業医に行くまでは傷のせいだとは夢にも思いませんでした。

実際は傷口の中に膿が溜まっていた様で、手術した病院ですぐに膿を出す手術を行いました。再手術から4日ようやく37℃後半まで熱が下がり、ホッとしたのですが……。手術で頑張った息子が、なんでまたこんな辛い思いをするのだろう……。と悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。ですが私が弱音を吐いてはダメだ!と思い、割り切って再度入院生活を送りました。

炎症を起こしていた菌が耐性菌(いわゆる厄介な菌で、抗生剤に対して耐える力を持っており、特定の薬でしか治療はないというもの)だった場合は、入院が長引くとの旨説明がありました。結果は耐性菌(MRSA)。手術でミルクの制限があり、体力も落ちているせいでこの菌に感染してしまったようです。

感染した菌の結果が出た日から、「バンコマイシン」という強い点滴の投与が始まり、24時間点滴につながれている状態。強い薬の為、血管が細い子供は何度も薬が漏れ、漏れるたびに両手両足にかわるがわる点滴を打ち直しました。点滴が漏れた時の皮膚の腫れ様は見ていても辛くなるほどでした。ぐずり始めるたびに、皮膚が腫れていないか確認したのを覚えています。

結局退院までおよそ3週間。とてもとても長い時間でした。菌が体の内部まで感染して、数ヶ月入院していた子も病棟にいたので、息子はまだ軽い方なのだと思いました。

不快に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、同じ様な症状があった際に参考になればと思います。

膿が溜まっていると分かった時の息子の傷の写真を掲載させて頂きます。症状を口で言う事の出来ない小さなお子さんの場合、私の様に気づくのがどうしても遅くなってしまうと思います。少しでも気になったらどんな些細な事でもちゃんと確認すべきだと痛感しました。

手術あとが腫れてきている状態

傷口に膿が溜まった状態

息子との入院生活はお互い長い時間を病室で過ごしていました。普段家事と育児をこなしていた私にとって非常に貴重な時間でした。24時間息子と向き合い、べったり過ごせたのも入院生活のおかげ。

息子は小さい小さい体で手術を乗り越え、術後に見せてくれたはじめての笑顔は息子の出産時と同じくらい嬉しかったのを覚えています。

今ではもう2歳になりますが、日に日に可愛さは増し、おてんばも増しています。私と主人のかけがえのない宝物に変わりはありません。今後もどんな困難があるか分かりませんが、家族という強い味方がいるので私自身もっと強くなり、家族に元気を与えていける存在になりたいと思います。

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